一人暮らしの毎月の固定費の中でも、電気代は意外と大きな負担になっていませんか?特に在宅時間が増えた昨今、エアコンや照明などの使用頻度が高まり、気づけば数千円も電気代が跳ね上がっていることも。
そこで今回は、「節約家100人に聞いた!一人暮らしでできる電気代節約術」をご紹介します。実際に電気代を月数千円単位で抑えている人たちが実践しているリアルな方法ばかり。誰でも今日からすぐに始められるアイデアが満載です。
一人暮らしで電気代が高くなる原因

まずは電気代が高くなってしまう原因を理解しましょう。原因を知ることで、効果的な対策が見えてきます。
家電の使い方に無駄が多い
一人暮らしでは、「どうせ一人だから」と家電の使い方に無駄が生じやすくなります。
例えば:
エアコンをつけっぱなしで外出する
多くの方が「戻ってきたときに快適にするため」という理由でエアコンをつけたまま外出することがあります。
しかし、これは大きな電力の無駄遣いです。1時間エアコンをつけっぱなしにすると、約25〜30円の電気代がかかります。
8時間の外出で考えると、1日だけでも200円以上の無駄になります。
使っていない部屋の照明がついたまま
「すぐに戻るから」と照明をつけたままにしていませんか?
LED電球であっても、1時間あたり約1円の電気代がかかります。毎日の積み重ねで考えると、月に数百円の無駄になることも。
テレビやパソコンの電源を切らずにスタンバイ状態にしている
リモコンで電源を切っただけの状態は、実は完全にオフになっているわけではありません。
この「待機電力」が一般家庭の電気代の約5〜10%を占めているという調査結果もあります。
冷蔵庫の開閉が頻繁
「何があったっけ?」と冷蔵庫を開けては閉める行為を繰り返していませんか?
冷蔵庫のドアを開けるたびに冷気が逃げ、その分余計に電力を消費します。開閉1回で約2〜3円の電気代がかかるとされています。
これらの「小さな無駄」が積み重なり、月末には大きな金額になってしまうのです。
契約アンペアが合っていない場合も
一人暮らしの場合、前の入居者のままの契約アンペア数を引き継いでいることが多いものです。しかし、実際の使用量に対して契約アンペアが高すぎると、基本料金が無駄に高くなってしまいます。
例えば、東京電力エリアの場合…
- 30Aの基本料金:約935円/月
- 40Aの基本料金:約1,247円/月
- 50Aの基本料金:約1,559円/月
- 60Aの基本料金:約1,871円/月
一人暮らしであれば、ほとんどの場合30A程度で十分です。仮に60Aから30Aに変更するだけで、基本料金が月に約936円も安くなります。年間で約10,000円以上の節約になる計算です。
ただし、電子レンジ、エアコン、ドライヤーなどを同時に使用する場合はブレーカーが落ちる可能性があるので注意が必要です。自分の生活スタイルに合ったアンペア数を選びましょう。
月3,000円節約できた電気代の見直し術7選

それでは具体的な節約方法を見ていきましょう。どれも難しいことはなく、今日から始められるものばかりです。
1. 冷蔵庫の設定温度を変更
冷蔵庫は24時間稼働している家電の代表格。一人暮らしの電気代の約15〜20%を占めるとも言われています。設定温度を「強」から「中」に変更するだけで、月に500円程度の節約になります。
効果的な冷蔵庫の使い方
- 適切な温度設定:夏場以外は「中」設定で十分な冷却効果が得られます。冬場は「弱」にしても食品は十分に保存できます。
- 詰め込みすぎない:冷蔵庫内の食品は7割程度に抑えましょう。詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなり、余計な電力を消費します。
- 開閉回数を減らす:開ける前に何を取り出すか決めておく、1回でまとめて出し入れするなど工夫しましょう。
- 熱いものを直接入れない:熱い料理はしっかり冷ましてから冷蔵庫に入れましょう。熱いものを入れると庫内温度が上昇し、冷却のために余計な電力を使います。
- 背面の放熱スペースを確保:冷蔵庫の背面は5cm以上の隙間を空けて設置しましょう。放熱効率が上がり、消費電力が減ります。
これらの工夫を組み合わせることで、冷蔵庫の電気代を月に600〜800円程度節約できます。
2. 待機電力のカット方法
家電製品は電源を切っていても、コンセントに差し込んだままだと「待機電力」を消費しています。この待機電力、実は馬鹿にならない金額です。一般家庭の電気代の約5〜10%を占めているとされています。
待機電力が特に大きい家電
- テレビ:特に大型・高機能なものは待機電力も大きくなります。32インチ以上のテレビは月に100円以上の待機電力を消費することも。
- パソコン周辺機器:プリンターやモデム、ルーターなどは常時接続状態になっていることが多く、意外と電力を消費しています。
- 電子レンジ:時計表示などのために常に電力を消費しています。古い機種ほど待機電力が大きい傾向があります。
- オーディオ機器:アンプやスピーカーなどは、電源オフでも待機状態になっていることが多いです。
- ゲーム機:特に最新機種は、スタンバイモードでの電力消費が大きいことがあります。
効果的な待機電力カット法
- スイッチ付き電源タップの活用:よく使う家電をまとめて管理し、使わないときはタップごとオフにします。投資額は1,000〜2,000円程度ですが、すぐに元が取れます。
- 使用頻度が低い家電はコンセントから抜く:週に1〜2回しか使わない家電は、使用後にコンセントから抜く習慣をつけましょう。
- 外出時・就寝時のルーティン化:外出前や就寝前に特定の家電のプラグを抜く、またはタップをオフにする習慣をつけると効果的です。家の出口近くにメモを貼っておくのも良いでしょう。
これらの対策で月に400〜600円の節約が期待できます。特に長期旅行や出張で数日家を空ける際に徹底すると、さらに効果が上がります。
3. エアコンとサーキュレーターの併用術
エアコンは電気代の中でも大きな割合を占める家電です。夏と冬、特に使用頻度が高まる時期には月々の電気代の約40〜50%をエアコンが占めることも珍しくありません。
サーキュレーターとの併用で節約効果アップ
- 空気循環の効率化:サーキュレーターを使って部屋の空気を循環させることで、エアコンの効きを良くします。天井に向けて風を送ると、部屋全体の温度ムラが解消されます。
- 設定温度の調整:サーキュレーターとの併用により、夏は1〜2度高く(例:26℃→28℃)、冬は1〜2度低く(例:22℃→20℃)設定しても快適に過ごせます。設定温度1度の違いで約10%の電力消費量が変わるとされています。
- 最適な配置場所:サーキュレーターはエアコンの対角線上に置くと効果的です。これにより部屋全体の空気が効率よく循環します。
- タイマー機能の活用:就寝時は体感温度が下がるため、就寝1〜2時間後にエアコンの設定温度を変えるタイマーを設定すると良いでしょう。
安いサーキュレーターなら2,000〜3,000円程度で購入できます。この投資で月に500〜800円の節約効果が見込めるため、数ヶ月で元が取れる計算になります。
また、カーテンやブラインドの活用も忘れずに。夏は日中に直射日光を遮り、冬は日中に日光を取り入れて夜はカーテンで熱を逃がさないようにすることで、エアコンの負荷を減らせます。
4. LED照明への交換で長期的な節約を
照明は一人暮らしの電気代の約10〜15%を占めています。白熱電球や蛍光灯をLED照明に交換すると、電力消費を約1/5〜1/7に抑えられます。
LED照明のメリット
- 消費電力の大幅削減:同じ明るさであれば、白熱電球の約1/7、蛍光灯の約1/2の電力で済みます。
- 長寿命:LED電球は約40,000時間(約10年)使用可能で、白熱電球(約1,000時間)や蛍光灯(約10,000時間)より長持ちします。
- 熱くならない:発熱が少ないため、夏場の室温上昇を抑えられます。結果的にエアコンの負荷も減少します。
効果的なLED化計画
- 使用頻度の高い場所から交換:リビングや寝室など、長時間点灯する場所のLED化を優先しましょう。
- 明るさの適正化:必要以上に明るい照明を使っていませんか?作業スペースは明るく、くつろぐスペースは少し暗めにするなど、用途に合わせた明るさ選びも大切です。
- 調光機能付きLEDの活用:時間帯や用途によって明るさを変えられる調光機能付きLEDも効果的です。
一般的なLED電球は1個あたり500〜2,000円程度で購入できます。例えば60W相当の白熱電球をLED(9W)に交換した場合、1日5時間の使用で月に約150円の節約になります。5個の電球を交換すれば月に750円、年間で9,000円の節約効果があります。初期投資は必要ですが、1〜2年で元が取れる計算です。
5. 洗濯機の使い方を工夫する
洗濯機は一回の使用量が多い家電です。特に一人暮らしの場合、少量の洗濯物を頻繁に洗うことで無駄な電気代がかかっていることが多いものです。
効率的な洗濯の工夫
- まとめ洗いの実践:毎日洗濯するのではなく、週2〜3回にまとめることで、1回あたりの電気代・水道代を効率化できます。適切な量(洗濯機容量の7〜8割程度)で洗うのが最も効率が良いとされています。
- 適切なコースの選択:汚れが少ない衣類は「短時間コース」や「お急ぎコース」で十分です。標準コースより10〜15分短縮するだけで、1回あたり約5〜10円の節約になります。
- 洗濯時間の工夫:電力会社によっては、夜間の電気料金が安くなるプランがあります。そういったプランに加入している場合は、タイマー機能を使って夜間に洗濯するのも効果的です。
- 洗剤の適量使用:洗剤を使いすぎるとすすぎの回数や時間が増え、余計な電力・水を使います。洗剤の適量を守りましょう。
また、乾燥機能付き洗濯機を使用している場合は特に注意が必要です。乾燥機能は非常に電力消費が大きく、1回の使用で約50〜100円の電気代がかかります。できるだけ自然乾燥を活用しましょう。
これらの工夫で月に300〜400円の節約が可能です。さらに水道代も同時に節約できるというメリットもあります。
6. パソコンの省エネ設定を活用
在宅ワークやオンライン授業の増加により、パソコンの使用時間が長くなっている方も多いでしょう。パソコンは使い方次第で消費電力に大きな差が出ます。
パソコンの省エネ設定ポイント
- 画面の明るさ調整:ディスプレイの明るさを100%から70〜80%に下げるだけで、10〜15%の電力削減効果があります。多くの場合、目の疲れも軽減できるという副次効果も。
- 省電力モードの活用:Windowsなら「電源オプション」から、Macなら「省エネルギー環境設定」から省電力設定ができます。未使用時は5分でスリープモードになるよう設定しましょう。
- バックグラウンドアプリの管理:使っていないアプリやブラウザのタブはこまめに閉じましょう。特に動画再生や高負荷の処理を行うアプリはCPU使用率が高くなり、電力消費が増加します。
- 充電の管理(ノートパソコンの場合):バッテリーの寿命を延ばし、効率的に電力を使うために、常時100%充電状態を維持するのではなく、20〜80%の間で使用するのが理想的です。
デスクトップパソコンは1時間あたり約15〜25円、ノートパソコンは約5〜10円の電気代がかかります。1日8時間使用する場合、これらの省エネ設定により月に300円程度の節約が期待できます。
7. 電気ポットの使用を見直す
電気ポットは意外と電力消費が大きい家電です。特に保温機能を常時オンにしていると、知らない間に電気代がかさんでいきます。
電気ポットの効率的な使用法
- 電気ケトルへの切り替え:一人暮らしであれば、必要な分だけ電気ケトルで沸かす方が断然効率的です。電気ポットは1日中保温状態にしておくと、月に約900〜1,200円の電気代がかかります。対して電気ケトルは1回の使用で約2〜3円程度です。
- 保温時間の見直し:どうしても電気ポットが必要な場合は、使用頻度の高い時間帯のみ保温機能をオンにしましょう。夜間や外出時はプラグを抜くことで大幅な節約になります。
- 魔法瓶の活用:頻繁にお湯を使う場合は、一度に必要量を沸かし、魔法瓶に移して保温する方法も効果的です。電気を使わずに数時間保温できます。
電気ケトルへの切り替えで月に400〜600円の節約になることも珍しくありません。電気ケトルは2,000〜3,000円程度で購入できるため、数ヶ月で元が取れる計算です。
さらに節約効果を高めるコツ

ここからは、上記の方法に加えて取り入れると効果的な節約術を紹介します。
電力会社のプランを見直す
電力自由化により、自分のライフスタイルに合った電力会社やプランを選べるようになりました。多くの方が旧来の大手電力会社のままですが、プラン見直しで大きな節約が可能です。
プラン見直しのポイント
- 時間帯別料金プラン:日中は外出が多く、夜間・休日に電力使用が集中する方は、夜間割引のあるプランがお得です。例えば、平日の日中の料金が高く、夜間や休日の料金が安いプランなら、月に500〜1,000円の節約も可能です。
- 定額制プラン:毎月の電力使用量がほぼ一定の方は、定額制プランが安定してお得になることも。使用量の上限はありますが、予測可能な出費として管理しやすいというメリットもあります。
- ポイント還元や他サービスとのセット割:スマホや光回線、ガスなどとセットにすることで割引が適用されるプランもあります。特に複数のサービスを同一会社で契約している場合は、セット割の恩恵を受けられる可能性が高いです。
比較サイトなどを利用して自分に合ったプランを見つけることで、年間で1万円以上の節約になることも珍しくありません。プラン変更は基本的に無料で、Web上で簡単に手続きできる場合が多いので、ぜひ一度検討してみてください。
電気代の「見える化」で意識が変わる
「見えない出費」は意識しにくいもの。電気代を「見える化」することで、無駄な使用を減らす意識が自然と高まります。
見える化の方法
- スマートメーター:最近の住宅には「スマートメーター」が設置されていることが多いです。電力会社のアプリやWebサイトを通じて、30分ごとの電力使用量を確認できます。
- 電力モニタリングアプリ:電力会社が提供するアプリを活用すれば、リアルタイムの使用量や料金の目安がわかります。グラフやチャートで視覚的に確認できるため、どのタイミングで電力使用が多いのかが一目瞭然です。
- 簡易電力計:コンセントに差し込むタイプの簡易電力計(1,000〜2,000円程度)を使えば、個別の家電ごとの消費電力を測定できます。意外と電力を消費している家電が見つかるかもしれません。
実際に私の場合、電力モニタリングアプリを導入してから、「この時間帯はこんなに電気を使っていたのか!」と驚くことが多く、行動が変わりました。特に夕方から夜にかけての電力使用が多いことがわかり、照明やエアコンの使い方を見直すきっかけになりました。
見える化するだけで、さらに10〜15%の節約効果があったと実感しています。これは月に300〜500円の節約に相当します。
季節別の電気代節約術

夏場の節約ポイント
- 扇風機の活用:エアコンと扇風機を併用することで、設定温度を2〜3度高くしても快適に過ごせます。
- 遮熱カーテン・すだれの使用:直射日光を遮ることで室温の上昇を防ぎ、エアコンの負荷を減らします。
- 冷感グッズの活用:冷感マットや保冷枕などを使うことで、エアコンの設定温度を高めに設定できます。
- 夜間の窓開け換気:気温が下がる夜間に窓を開けて自然の冷気を取り入れ、朝早めに窓を閉めて冷気を閉じ込めます。
冬場の節約ポイント
- 厚手のカーテンの使用:窓からの熱の出入りは想像以上に大きいです。厚手のカーテンで断熱効果を高めましょう。
- 床からの冷気対策:床からの冷気も侮れません。ラグやカーペットを敷くことで体感温度が上がります。
- 重ね着の工夫:室内でも効果的な重ね着をすることで、エアコンの設定温度を2〜3度低くしても快適に過ごせます。
- 部分暖房の活用:電気毛布やホットカーペットなどの部分暖房を活用し、エアコンの使用時間を減らします。
まとめ:小さな工夫の積み重ねが大きな節約に

一人暮らしの電気代節約は、一つ一つは小さな工夫でも、それらを組み合わせることで大きな効果を生み出します。今回紹介した7つの方法をすべて実践すれば、月に3,000円程度の節約も十分に可能です。
節約効果のまとめ:
- 冷蔵庫の設定温度変更:月約500〜800円の節約
- 待機電力のカット:月約400〜600円の節約
- エアコンとサーキュレーターの併用:月約500〜800円の節約
- LED照明への交換:月約300〜500円の節約(初期投資あり)
- 洗濯機の使い方工夫:月約300〜400円の節約
- パソコンの省エネ設定:月約300円の節約
- 電気ポットの見直し:月約400〜600円の節約
これに加えて、電力会社のプラン見直しで月約500〜1,000円、電気代の見える化で月約300〜500円の節約が期待できます。
まずは自分が取り入れやすい方法から始めて、少しずつ習慣化していくことをおすすめします。電気代の節約は、お財布にも環境にも優しい生活習慣の一つです。ぜひ試してみてください。
この記事があなたの節約生活の参考になれば幸いです。他にも一人暮らしの固定費節約術について知りたい方は、関連記事「一人暮らしの水道代・ガス代を節約する方法」もぜひチェックしてみてください。